【東京おもちゃショー2025レビュー】混雑状況・チケット・見どころ徹底レポ

東京おもちゃショー2025は、国内最大級のおもちゃ展示会として、今年も東京ビッグサイトで大盛況のうちに開催されました。開催期間は8月28日(木)から31日(日)までの4日間で、前半は業界関係者向けのビジネスデー、後半は家族や一般来場者が楽しめるパブリックデーとして構成されています。
特にパブリックデーは、小さなお子さんから大人まで幅広い世代が集まり、会場はまるでテーマパークのようなにぎやかさでした。広々とした西ホールを舞台に、タカラトミーやバンダイなどおなじみの大手メーカーから、ユニークな新興ブランドまでが一堂に集結。未来のヒット商品がこの場から生まれることも珍しくありません。
イベントの魅力は展示だけにとどまらず、「日本おもちゃ大賞」の展示ブースや、来場者参加型のアトリウムステージも大人気。さらに、「コロコロ魂フェスティバル」との同時開催で、少年心をくすぐる熱気に包まれたエリアも展開されていました。
初めて訪れる方でも、誰もがワクワクできる空間が広がっており、まさに“おもちゃの祭典”という表現がぴったりのイベントでした。

①開催概要と会場の雰囲気
東京おもちゃショー2025は、日本玩具協会が主催する国内最大規模のおもちゃ展示会です。今年は2025年8月28日(木)〜31日(日)の4日間、東京ビッグサイトで開催されます。

前半2日間はビジネス関係者向けの「商談見本市(ビジネスデー)」、後半2日間は一般公開(パブリックデー)として、子どもから大人まで楽しめるイベントが行われます。
西ホール全体を使った広大な会場で、国内外の有名メーカーや新興ブランドが多数出展し、最新のおもちゃトレンドを体験できるのが最大の特徴です。
会場内には出展社ブースのほか、日本おもちゃ大賞展示ブースやアトリウムステージ、さらにコロコロ魂フェスティバルの会場も併設されており、多彩なイベントが同時進行しています。

アンバサダーには声優の木村昴さんが就任し、公式メッセージでも「大人も夢中になれる驚きの新作が楽しみ」と語られています。
②入場までの流れとチケット事情
一般公開となるパブリックデーは、2025年8月30日(土)と31日(日)の2日間限定で開催されています。
来場にはチケットが必要で、高校生以上は有料となっていますが、中学生以下は無料で入場できる点はファミリーにとって嬉しいポイントです。
チケットは全て事前のオンライン販売のみで、当日の現金販売や窓口販売は一切ありません。アクセスする前にスマホでQRコード付きの電子チケットを発行し、入口でスキャンする形式となっているため、来場前の準備は必須です。
チケットの種類も複数あり、通常チケット(2,000円)には「こども商品券e-Gift」300円分が付いてお得感があります。さらに、7月24日までに購入すれば早割チケット(1,700円)も選択可能。両日入場可能な2DAYチケット(3,300円)は、優先入場レーンを使える特典付きで、混雑回避に役立ちます。
特に人気の時間帯は午前中で、会場の前には長蛇の列ができることもしばしば。2DAYチケットを使えば開場前に優先的に入場できますが、早めの到着がやはり安心です。家族連れでの来場を予定している方は、チケットの種類や入場時間の選び方ひとつで、当日の過ごしやすさが大きく変わります。
チケット種類 | 料金(税込) | 備考 |
---|---|---|
通常チケット | 2,000円 | 「こども商品券e-Gift」300円分付き |
早割チケット | 1,700円 | 7月24日までの販売 |
2DAYチケット | 3,300円 | 両日入場可能/優先レーン利用可 |
チケット購入はこちらから(リンク先:東京おもちゃショー2025公式サイト)
③会場外観と入口の混雑具合
東京おもちゃショー2025の会場である東京ビッグサイトの西ホールは、朝から大勢の来場者で賑わいを見せていました。特に正午前後の時間帯は、すでに多くの人が会場内に入り、入り口付近も混雑が目立っていました。

入場方法はとてもスマートで、事前にオンラインで発券した電子チケットのQRコードを提示するだけでOKです。紙のチケットではなく、スマートフォンで表示できる点は便利ですが、電波の状況やバッテリー残量には注意が必要です。
また、会場を一度出て外で休憩したい人には、再入場用のリストバンドが配布されます。このリストバンドは手首に巻くタイプで、外してしまうと再入場ができなくなる仕組みです。装着後はなくさないように気をつけましょう。

会場入口の行列は、午前10時前後が最も長く、子ども連れのファミリー層にはややストレスになるレベルでした。スムーズに楽しみたい場合は、午後からの入場がおすすめです。実際、私たちもお昼過ぎに到着しましたが、待ち時間はごくわずかで、快適に入場することができました。

「当日の朝にふと思い立って出発した」というケースでも、準備さえしていれば十分に楽しめるイベントでした。
東京おもちゃショー2025の見どころと楽しみ方
東京おもちゃショー2025の見どころと楽しみ方についてまとめます。
①主催者イベント(スタンプラリー・アソボーフェスタ)
会場に到着してすぐに目に入るのが、子どもたちの楽しそうな笑顔があふれる主催者イベントのコーナーです。とくに人気を集めていたのが、「スタンプラリー」と「アソボーフェスタ」。どちらも家族で一緒に楽しめる内容で、会場を回る楽しさを倍増させてくれます。


全部集めると限定のキャラクターシールが貰えるよ!
スタンプラリーでは、会場内の指定された4か所に設置されたスタンプポイントを巡り、専用カードにスタンプを集めていきます。すべて集めた人には、キャラクターがデザインされたオリジナルシールがもらえるだけでなく、各日先着450名限定で協賛企業からのお菓子や飲み物のプレゼントもあり、朝から多くの来場者が列を作っていました。

「アソボーフェスタ」は、全国各地で開催されてきた人気イベントの特別版として登場。タカラトミー、バンダイ、エポック社といったおなじみの企業が最新のおもちゃを持ち寄り、自由に遊べる「フリープレイコーナー」や、お祭り気分を味わえる「縁日コーナー」(一部有料)を展開していました。
さらに、このイベントの売上の一部が「おもちゃ図書館全国連絡会」に寄付されるという点にも注目です。遊びながら社会貢献ができる仕組みは、大人の立場としても嬉しく感じました。
②ステージショーや出展社イベントの魅力
東京おもちゃショー2025の見どころのひとつが、アトリウムステージで行われるステージショーやトークイベントです。時間帯によっては、子どもたちに大人気のキャラクターが登場し、写真撮影やじゃんけん大会、ミニライブなど、観客参加型の企画が次々に繰り広げられていました。
ステージのタイムスケジュール(プログラム)は日ごとに異なり、出演者やイベント内容は公式サイトやSNSで随時更新されているため、来場前にスケジュールをしっかり確認しておくと、見逃しを防げます。私たちが訪れた日は、アニメの声優さんによるトークショーがあり、親世代の来場者も熱心に聴き入っていました。
アトリウムステージのイベントタイムスケジュール(プログラム)はこちらでチェック!(リンク先:公式サイト)
また、各メーカーの出展ブースも負けていません。タカラトミー、バンダイ、セガトイズなどが用意した体験イベントでは、実際に手に取って遊べるおもちゃのデモンストレーションが実施されており、子どもたちは目を輝かせて夢中に。中には最新のAI技術を活用したインタラクティブな展示もあり、大人もつい足を止めてしまうような完成度でした。
キャラクターとのコラボや最新技術の展示、そして生のリアクションが楽しめるステージイベントが融合するこのエリアは、まさに「体験型エンタメ」の真骨頂です。来場者の年齢や関心に応じて、楽しみ方の幅がぐっと広がります。
③日本おもちゃ大賞2025展示エリア
会場の中でも特に注目を集めていたのが、「日本おもちゃ大賞2025」の展示エリアでした。ここでは、今年度の受賞作品が一堂に会し、実際に手に取って遊べる体験型のブースとして展開されていました。

展示されているおもちゃは、アイデアやデザイン性、安全性、時代性など多様な観点から選ばれた優秀な製品ばかりです。受賞部門も「共遊玩具部門」「エデュケーショナル・トイ部門」「ハイターゲット部門」などに分かれており、子どもだけでなく、大人や福祉・教育関係者にとっても価値のある展示内容でした。
特に印象的だったのは、デジタル部門で受賞した最新のインタラクティブ玩具。センサーで動きを感知し、子どもの声や動きにリアルタイムで反応する様子は、まるでアニメの世界が現実になったかのような驚きがありました。


いまだにたまごっちは人気なんだね!
過去には、この展示エリアで紹介された商品が大ヒット玩具へと成長した実績もあり、「未来の定番」に出会える可能性を秘めた場所として見逃せません。最先端のおもちゃに触れながら、これからのおもちゃ文化の方向性をリアルに体感できる貴重な機会でした。
④コロコロ魂フェスティバルとの併催感
「コロコロ魂フェスティバル」は、あの人気まんが雑誌『コロコロコミック』と連動した特別イベントとして、東京おもちゃショーと同時開催されていました。小学生を中心に絶大な支持を集めるこのフェスは、まさに“子どもたちの夢の国”といった雰囲気で、会場の一角はエネルギーと熱気に包まれていました。
展示や体験ブースでは、デュエル・マスターズやポケモン、マインクラフトといったおなじみのタイトルが大集合。デュエマの対戦イベントでは実況付きのバトルが行われており、手元の動きが大画面に映し出される演出は、まるでプロの大会のような本格さでした。ポケモンコーナーではフォトスポットやクイズ大会なども用意され、子どもたちは次から次へとアトラクションに吸い込まれていくようでした。


手元の映像がモニターに映ってた!対戦が実況されてて本格的だったよ!
このエリアの最大の魅力は、東京おもちゃショーの中にありながら、まったく異なるテーマで構成されている点です。1つの入場チケットで、2つのイベントを楽しめるという感覚はとてもお得で、保護者としても子どもと一緒に充実した時間を過ごせる貴重な体験になりました。
特に、人気漫画とのコラボコンテンツは「今の流行」を肌で感じられる絶好のチャンス。漫画・ゲーム・おもちゃが融合するこの空間は、現代のキッズカルチャーを象徴する存在だと感じました。
東京おもちゃショー2025アクセスと周辺情報
東京おもちゃショー2025アクセスと周辺情報について解説します。
①最寄り駅からの道のり(国際展示場駅・東京ビッグサイト駅)
東京おもちゃショーの会場である「東京ビッグサイト」へは、複数のアクセスルートがありますが、もっともスムーズにたどり着けるのは「ゆりかもめ」と「りんかい線」を活用する方法です。
ゆりかもめを利用する場合は「東京ビッグサイト駅」で下車すれば、会場まで徒歩3分ほど。エスカレーターやエレベーターも整備されており、ベビーカー連れや荷物が多い方でも安心して移動できます。乗車中に見える東京湾の景色も楽しめるので、移動時間さえも特別な体験になります。
一方、りんかい線を利用する場合は「国際展示場駅」で下車し、徒歩約10分ほどで到着します。やや距離はありますが、道順は非常にわかりやすく、当日は案内板やスタッフも配置されているため迷う心配はありません。
どちらの駅からも、当日はおもちゃショーの案内に従う人の流れが自然とできており、人の波についていけば迷うことなく会場に着くことができます。小さなお子さん連れでも移動しやすく、アクセス面の不安はほとんど感じませんでした。

②公共交通機関利用が推奨される理由
東京おもちゃショーに来場する際は、公共交通機関の利用が断然おすすめです。主催者である日本玩具協会も公式サイト上で繰り返し案内しているように、マイカーでの来場は避けた方が良いとされています。
理由のひとつは、会場周辺に利用できる駐車場が非常に少ないことです。空きスペースは限られており、特にパブリックデーの土日は早朝から満車になるケースも多く、たどり着いても停められないという事態が現実に起こります。
さらに、都内の臨海エリアは週末になると道路の混雑が激しくなり、首都高の出入り口周辺でも渋滞が頻発します。予定していた時間に間に合わないリスクや、車内での長時間の待機による子どものぐずりなども考慮すると、電車やモノレールの方が断然ストレスフリーです。
ゆりかもめやりんかい線は運行本数も多く、駅からのアクセスも良好です。結果として「時間の読みやすさ」「体力の温存」「気分の安定」という3つの大きなメリットが得られるので、家族連れにとっても最適な移動手段だと感じました。
③周辺施設で便利だった有明ガーデン
会場周辺で子連れファミリーにもっともおすすめしたいのが「有明ガーデン」です。東京ビッグサイトから徒歩約15分ほどの位置にあり、若干距離はありますが、施設内の設備が非常に充実しています。
特に便利だったのが、ベビールームの使いやすさ。おむつ交換台や授乳スペースはもちろん、ベビーチェア付きのテーブルや電子レンジも完備されていて、赤ちゃん連れの方が安心して過ごせる環境が整っていました。混雑したイベント会場を一度離れて、落ち着いて準備ができる場所があるというだけで、精神的なゆとりがまったく違います。



また、有明ガーデン内には飲食店も豊富に揃っており、和食・洋食・ファストフードまでジャンルも幅広く、どんな年代でも満足できるラインナップです。施設内のフードコートやカフェは席数も多く、ランチタイムを避ければ比較的スムーズに座れる点も嬉しいポイントでした。
イベント前後のちょっとした時間調整や、お子さんの機嫌を整えるための休憩所としてもぴったりな施設です。時間に余裕がある場合は、積極的に立ち寄ることをおすすめします。
④宿泊や近隣ホテル事情
遠方からの来場を予定している方にとって、宿泊先の選び方はイベントの満足度を大きく左右します。東京ビッグサイト周辺には宿泊施設がいくつもありますが、なかでもアクセスの良さと使い勝手のバランスに優れているのが「東京ベイ有明ワシントンホテル」です。
このホテルはビッグサイトから徒歩圏内にあり、イベント当日の朝も移動に時間を取られずに済みます。さらに、ホテル内にはレストランやコンビニが併設されているため、荷物が多い方や小さなお子さん連れでも安心して滞在できます。
また、ゆりかもめ沿線にはビジネスホテルからファミリールーム対応の宿まで幅広く揃っており、予算や人数に応じて柔軟に選べるのも魅力的です。中にはキッズアメニティが充実しているホテルもあり、ファミリー層への配慮が感じられる設備が整っている施設も多く見られました。
8月の開催ということで、お盆明けとはいえ週末は混雑が予想されます。特にパブリックデーの期間中は、周辺ホテルの予約が早い段階で埋まりやすいため、スケジュールが決まり次第すぐに宿の手配を行うことを強くおすすめします。


めちゃくちゃ近い!
東京おもちゃショー2025の混雑と注意点
東京おもちゃショー2025の混雑と注意点についてまとめます。
①ベビーカー専用エレベーターの待機列
東京おもちゃショー2025では、ベビーカーを使用したまま入場・回遊が可能となっています。赤ちゃん連れのご家庭にとってはありがたい配慮ですが、その一方で会場内の「ベビーカー専用エレベーター」は混雑の大きなネックになる場面も見受けられました。
特に、開場直後や正午前後のピークタイムには、ベビーカー利用者が集中し、専用エレベーターの前には長蛇の列が発生します。スタッフの方が誘導にあたってくれてはいるものの、待ち時間は10〜15分以上かかるケースもありました。
会場によってはベビーカーの利用が制限されているエリアも存在するため、あらかじめ案内を確認しておくのが安心です。また、公式ガイドにも「混雑時は折りたたんでのご協力をお願いする場合があります」との記載があるため、可能であれば抱っこひもとの併用を検討すると、よりスムーズな行動が取れます。


私たちは軽量でコンパクトなB型ベビーカーを使用していたので、混雑状況に応じてすぐに折りたためた点が非常に助かりました。ベビーカー置き場にはスタッフの常駐はありませんので、貴重品の管理にも十分ご注意ください。

ベビーカー置き場はあるけど、スタッフが見張っているわけではないので自己責任!貴重品はご自身で管理を!
②昼過ぎは座席が埋まって休憩しにくい
東京おもちゃショーの会場内では、座って休憩できるスペースやフードコートの座席が限られており、特に昼過ぎの時間帯になると空席を見つけるのがかなり難しくなってきます。私たちが訪れたときも、13時を過ぎたあたりから席を探している人があちこちに見受けられ、立ったまま軽食を取っている方も多く見かけました。
土日祝のパブリックデーは、家族連れや親子の来場が集中するため、フードコート周辺の混雑はピークに達します。小さなお子さんを連れている場合は、座って食事や休憩ができないと非常に大変です。
そこでおすすめなのが、昼食時間を早めにずらす方法です。11時頃までに食事を済ませておくと、比較的空いている時間帯に座席を確保でき、余裕を持って過ごせます。また、混雑が気になる場合は、あえて会場を一度出て、近隣の「有明ガーデン」などの飲食施設を活用するのもひとつの選択肢です。
来場前にどこで休憩するかをある程度シミュレーションしておくだけでも、当日のストレスはかなり軽減できます。特に子どもの体力や機嫌を考えると、計画的なタイミングでの休憩は欠かせません。
③フードコート事情と高いドリンク問題
会場内にあるフードコートでは、ラーメンやカレー、焼きそばといった軽食系のメニューが用意されており、手軽に食事を済ませたい来場者にとって便利な存在です。ただし、イベント価格ということもあり、全体的に料金はやや高めに設定されています。特にドリンク類に関しては、市販価格の1.5〜2倍近いことも珍しくなく、缶ジュースが1本400円というケースもありました。


コカ・コーラゼロ(缶)が1本400円…
会場内には自動販売機も設置されていますが、来場者が多くなる午後には、人気の飲み物が売り切れていることもありました。水分補給は熱中症対策として非常に重要ですが、その都度購入していてはコストがかさむうえ、売り切れのリスクも避けられません。
私たちは事前に500mlのペットボトルを数本持参して行きましたが、それが本当に役立ちました。子どもは遊びに夢中になると水分補給を忘れがちなので、大人がタイミングを見てこまめに声をかけることも大切です。
暑さが厳しい8月の開催だけに、来場前に冷たい飲み物を準備しておくだけでも安心感が違います。冷却用の保冷バッグや小型の水筒を併用すると、さらに快適に過ごせるでしょう。


味は正直普通でした…カレーにすればよかったかな?
④再入場リストバンドの使い勝手
東京おもちゃショーでは、「再入場リストバンド」を装着することで、一度退場しても再びスムーズに入場することができます。このリストバンドは退場時にもらうことができ、手首にしっかり巻かないと再入場ができないので取り扱いには注意が必要です。
この再入場制度は、特に小さなお子さん連れの家庭にとって非常にありがたい仕組みです。長時間のイベント参加では子どもの集中力も続かないため、途中で一度外へ出て「有明ガーデン」で食事をとったり、ベビールームでリフレッシュしたりする選択肢があるだけで、親の精神的な負担も軽減されます。
また、午後の混雑を避けて午前中に一通り回った後、いったん外で涼みながら体力を回復し、再び会場へ戻るというような過ごし方も可能です。出入りの自由度が高いイベントは意外と少ないため、こうした柔軟性のある設計は大きな魅力だと感じました。
東京おもちゃショー2025子連れで行ってわかったこと
東京おもちゃショー2025子連れで行ってわかったことをまとめます。
①子どもの様子と遊びに夢中になったポイント
会場を訪れて最初に感じたのは、子どもたちの目がキラキラと輝いていたことでした。どのブースでも、遊び始めた瞬間から集中力が途切れることなく、まるで時間を忘れて夢中になっている様子が印象的でした。ポケモンやデュエル・マスターズといった人気キャラクター系はもちろん、はじめて出会う知育玩具や工作体験コーナーでも、好奇心を全開にして楽しんでいました。
会場全体に「自由に触って遊んでいい」という空気があり、展示品にも気軽に手を伸ばせる雰囲気がとても心地よかったです。走り回ることなく、じっくり遊びながらブースをめぐることができるので、親としても落ち着いて見守ることができました。
中でも特に子どもが夢中になっていたのがスタンプラリーです。会場のあちこちを巡ってスタンプを集めていく過程そのものが冒険のようで、「あと一個で全部そろう!」というワクワク感に満ちていました。親子で一緒にルートを考えたり、ブースを探して歩き回ったりする時間が、単なるイベント参加以上の思い出として残っています。
大人目線でも、これだけ多種多様な最新トイを一度に体験できる機会は貴重です。遊びながらも自然と情報収集ができる構成は、「遊び」と「学び」が両立する理想的なイベントだと感じました。


トミカのプラレール会場は4階です。込み合うので電車好きなら先に回っておくのも手ですよ!
②ベビールームや授乳室の使いやすさ
子ども連れでイベントに参加する際に欠かせないのが、ベビールームや授乳室の存在です。今回私たちは、東京ビッグサイトへ向かう前に「有明ガーデン」のベビールームを利用しましたが、ここがとにかく快適で安心できる空間でした。
室内には清潔なおむつ交換台や授乳スペースが複数設置されているだけでなく、ベビーチェア付きのテーブルや電子レンジ、自販機まで完備。ちょっとした離乳食の準備や飲み物の調達もスムーズにでき、赤ちゃんとのお出かけに必要なものが一通りそろっている印象でした。
会場に入る前に一度ここで整えることができたおかげで、心にも時間にも余裕を持ってイベントを楽しむことができました。赤ちゃんの授乳タイミングやおむつ交換が気になる方にとっては、「事前に立ち寄れる場所」があるだけで体感ストレスが大きく変わります。
なお、東京ビッグサイトの会場内にもベビールームは設けられていますが、混雑時は順番待ちが発生することもあります。余裕をもって準備しておきたい方や、なるべく静かで落ち着いた環境を望む場合は、有明ガーデンのベビールームを利用する選択が非常におすすめです。


電子レンジがある授乳室はホントに最高!
③暑さ対策と水分補給の大切さ
東京おもちゃショーは真夏の8月開催ということもあり、暑さ対策は事前の準備が重要です。私たちが訪れた日も、開場前の待機列ではじっと立っているだけでも汗が噴き出すような暑さでした。帽子や日傘はもちろん、できれば首元を冷やせる冷却タオルやポータブルファンがあるとかなり快適に過ごせます。
会場内に入ると基本的に空調は効いているものの、人の密集により場所によっては蒸し暑さを感じる場面もありました。特に午後は来場者が増えるため、空気がこもってしまい、子どもたちもじわじわと体力を奪われていきます。
こうした中で最も大切なのが、こまめな水分補給です。子どもは夢中で遊んでいると、のどの渇きに気づかず脱水症状になりかねません。私たちは事前にペットボトル飲料を複数本持参し、遊びの合間に「今、水飲もうか」と声をかけながら休憩のタイミングをつくるようにしていました。
会場内の自動販売機やフードコートでも飲み物は購入できますが、価格はやや高めで、人気のドリンクは早い時間帯に売り切れてしまうことも。経済的にも体調管理の面でも、飲み物は必ず持参することをおすすめします。

家に帰りついたらたくさん蚊に刺されてました!虫よけスプレーも忘れずに!
④親目線で感じた来年への改善希望
実際に子どもを連れて参加してみて、いくつかの課題が見えてきました。特に強く感じたのは、ベビーカーでの移動のしづらさと、休憩スペースの不足です。ベビーカー専用のエレベーターには常に列ができていて、利用には10分以上待つことも。抱っこひもとの併用が推奨されてはいるものの、荷物が多い家族にとっては現実的には大きな負担です。
また、午後になると座れる場所が一気に減ってしまい、フードコートや休憩エリアは満席状態に。実際、椅子が見つからず立ったまま子どもに食事を与えている親御さんの姿も多く見かけました。とくに未就学児を抱えた家庭にとって、座ってゆっくり休める場所が確保できないことは、思った以上にストレスになります。
もし可能であれば、来年以降は「小さなお子さん連れ専用」の休憩ゾーンや、仮設でもよいので簡易ベンチの増設などが検討されると、より多くの家族が快適に過ごせるのではないかと感じました。
とはいえ、全体としては子どもが心から楽しめる空間で、大人も自然と笑顔になる素晴らしいイベントでした。子どもと一緒に過ごした一日が、家族の大切な思い出になったことは間違いありません。来年もまた、成長した子どもと一緒に訪れたいと心から思える内容でした。
⑤印象に残ったブース
数ある展示の中で、特に印象に残ったブースをいくつかご紹介します。
まず一つ目は「トミカブース」。会場中央にそびえ立つ実物大のトミカ車両が登場し、そのインパクトに思わず足を止めてしまいました。タカラトミーの情熱が伝わる迫力の演出で、子どもはもちろん、大人たちも思わず写真を撮りたくなるような存在感でした。




次に目を引いたのが、「ゴジラ」のジオラマ展示です。ブース名ははっきりとは確認できませんでしたが、巨大な模型と細部まで作り込まれたミニチュア世界は圧巻で、まるで映画のワンシーンに迷い込んだような没入感がありました。親世代にとっては懐かしさを感じる展示でもあり、子どもと一緒に盛り上がれる貴重な空間でした。


さらに出口付近には、2025年12月から施行される「改正・消費生活用製品安全法」に関する啓発ブースが設置されており、3歳未満向け玩具の新しい安全基準について丁寧に解説されていました。こうした法改正の周知活動がイベント内で行われているのは非常に意義深く、保護者としても知っておきたい重要な情報です。

また、視覚障がいのある子どもたちでも楽しめる点字付きのオセロや、安全設計が施された知育玩具の展示など、インクルーシブな取り組みも随所に見られました。単に「遊ぶ」だけでなく、「誰でも楽しめる社会をつくる」という視点が随所にちりばめられており、企業の想いがしっかり伝わってくるブースでした。


ボード内のうっすら見えている丸い部分を180度回転させると白や黒になるのよ!

点字が施されているし、コマも飛び散らないから安心して遊べるね!
改正「消費生活用製品安全法」による乳幼児用玩具(3歳未満向け玩具)」の販売規制について知りたい方は、経産省の公式HPをご確認ください。
まとめ|東京おもちゃショー2025レビューでわかったこと
東京おもちゃショー2025は、子どもから大人まで誰もが心から楽しめる、まさに「夢の詰まった空間」でした。国内外の最新おもちゃを一度に体験できるだけでなく、ステージショーや体験型ブース、スタンプラリーなど、家族全員で参加できる工夫が随所に凝らされていました。
チケットは事前のオンライン購入が必須で、当日券は販売されていないため、訪れる際には準備が欠かせません。再入場用リストバンドの仕組みをうまく活用すれば、途中で外に出て食事や休憩を挟むことも可能で、無理なく一日を過ごすことができます。
もちろん、混雑や暑さ、ベビーカーでの移動の難しさなど、課題もいくつか感じましたが、それ以上に「子どもの笑顔」と「家族で過ごす時間」が何よりの魅力でした。有明ガーデンや公共交通機関の活用など、ちょっとした工夫をするだけで快適さはぐっと高まります。
来年の開催もきっと多くの家族にとって特別な1日になるはずです。まだ行ったことがない方は、ぜひ東京おもちゃショーに足を運び、その空気を体験してみてください。きっと大人も童心に返って、笑顔があふれるひとときが待っています。
▼参考リンク:
日本おもちゃ協会公式サイト|日本おもちゃ大賞
東京おもちゃショー2025公式ページ