明石家さんまの体癖は7種?|身体・声・笑いの勝負感から3種と比較して考察
明石家さんまさんの旧記事では、3種的な明るさを入口に、5種的なスピード、7種的な勝負感、8種的な我慢、9種的な美学、10種的な巻き込み力まで、多くの体癖を重ねて考察していました。
ただ、この整理は「見えている特徴ごとに別の体癖を当てる」方向へ広がりすぎていました。
体癖の鑑別としては、まず一つの主軸候補を立て、身体・声・感受性・長期的な行動をどこまで一つの仮説で説明できるかを見る方が筋が通ります。
そこで今回は、若い頃の写真・映像から現在までを時系列で見直し、名越康文氏の3種・7種の公式テキスト、著名人診断を扱うVol.13も踏まえて、さんまさんを再鑑別しました。
今回の主軸候補は「7種体癖」です。
旧記事で表の主軸としていた3種は、第二候補へ下げます。
さんまさんの明るさは非常に3種的に見えます。しかし、50年以上にわたり一貫して「観客の前で勝負する」「相手がいるほど燃える」「衰えても舞台から簡単に降りない」という方向まで含めると、7種の方が人物全体を少ない仮定で説明しやすいと考えました。
体癖の基礎を先に知りたい方へ体癖とは何か、体型・感受性・雰囲気からの見方、1~10種の全体像、科学的根拠との関係は「体癖を知る」にまとめています。
本記事は、野口整体から発展した体癖論と、名越康文氏の「名越式性格分類」を手がかりにした一個人の考察です。医学的・心理学的な診断ではありません。
明石家さんまさん本人に直接会って身体を観察しているわけではなく、公開されている写真、番組映像、ラジオ・インタビュー等から考えています。したがって結論は暫定的な仮説です。
特にさんまさんほど長くテレビで活動している人物は、司会技術や芸風が高度に訓練されています。「よくしゃべるから○種」「人を包むから○種」のように、職業技能をそのまま体癖へ置き換えないよう注意します。
- まず結論|主軸候補は7種、第二候補は3種
- 時系列で身体を見る|31歳頃から71歳まで何が残っているか
- 7種を疑う最大の理由|さんまさんの笑いには「相手」と「観客」が必要
- 若い頃から「笑いの勝負」がある|1980年代の直接対決までさかのぼる
- 3種ではないのか|明るさだけなら非常に強い候補
- 「衰えていく姿を見せる」|7種説で非常に重い材料
- テレビに残ることも、9種の美学を足さなくてよい
- 後輩を巻き込む力も、10種を足さずに説明できる
- 秘密を守る・悲しみを見せない|8種や9種を足さない
- 反証|身体は教科書的な7種そのものではない
- 今回の再鑑別|「3・5・7・8・9・10」から「7主軸、3第二候補」へ
- まとめ|さんまさんは「明るい人」より「観客の前で張り合い続ける人」と見る
- 参考にした資料
まず結論|主軸候補は7種、第二候補は3種
| 主軸候補 | 7種体癖 |
|---|---|
| 確度 | 中 |
| 第二候補 | 3種体癖 |
| 複合の必要性 | 現時点では積極的に採らない |
| 主な根拠 | 大きく強い声、観客を必要とする芸風、相手がいるほど活性化する会話、長期にわたる勝負感、衰えても舞台から降りない姿勢 |
| 反証点 | 現在の公式プロフィールは172cm・61kgと細身で、教科書的な7種の「太い胴体」とは一致しにくい。明るさ・若々しさ・瞬発的な感情反応は3種にもよく見える |
今回のポイントは、「明るいから3種」よりも、「何によって生命力が立ち上がっているように見えるか」を重く見たことです。
さんまさんは、ただ楽しいからしゃべっている人というより、相手、観客、笑いの勝負があると、さらに出力が上がる人に見えます。
そこが、3種の「感情が動くと元気になる」と、7種の「張り合うことで生きる実感が立ち上がる」を分ける重要なポイントだと考えました。
時系列で身体を見る|31歳頃から71歳まで何が残っているか
身体を見るときは、現在の一枚だけで判断しません。
公開資料では、1986年のCMに出演していた31歳頃のさんまさん、2008~2010年頃、2014年前後、そして70代となった近年まで、多くの写真・映像を確認できます。
現在の吉本興業公式プロフィールでは、身長172cm・体重61kgです。若い頃の映像を見ても、極端に大柄なタイプではなく、全体としては比較的細身です。
この点だけなら、名越式で説明される「胴体がしっかりして力強い」という7種の典型像には、きれいには一致しません。
したがって、身体だけを見て「典型的な7種」と言うのは避けます。
それでも年代を越えて残るのは、声・顔の強さ・身体の使い方
一方、年代をまたいでかなり安定している特徴もあります。
- 声量が大きく、声を前へ強く飛ばす。
- 笑うとき、ツッコむとき、相手へ身体ごと反応する。
- 顔の表情が大きく、目・口の動きが強い。
- 会話中に身体を固定せず、相手とのやり取りの中でよく動く。
名越式の7種では、大きく太い声、目鼻立ちの強さ、動作に「ねじれ」が入ることが身体的な手がかりとして挙げられています。
公開映像だけでは重心や骨盤・胴体のねじれを正確には確認できませんが、少なくとも「弱い声で受ける人」ではなく、身体と声を相手へ強く向ける人であることは、若い頃から現在までかなり一貫しています。
7種を疑う最大の理由|さんまさんの笑いには「相手」と「観客」が必要
今回、最も重く見たのはここです。
名越式の7種を理解するうえで重要な言葉の一つが「観客」です。
7種は、自分一人の世界で完結するより、張り合う相手や、それを見ている観客がいることで力が立ち上がりやすいと説明されます。
さんまさんの芸は、この構造に非常によく重なります。
長年さんまさんの番組を手がけてきたフジテレビの三宅恵介氏は、たけしさんやタモリさんは一人でも面白くできる一方、さんまさんは一人では面白さが減り、誰かがいることで触発されるタイプだと説明しています。
これは単に「人と話すのが好き」という話ではありません。
ゲストが何か言う。さんまさんが返す。相手がさらに返す。そこへ別の人が入る。観客が笑う。その反応を受けて、さんまさんがさらに出力を上げる。
相手と観客によってエネルギーが増幅していく。
この構造は、7種仮説をかなり強く支持します。
若い頃から「笑いの勝負」がある|1980年代の直接対決までさかのぼる
この勝負感は、年齢を重ねてから身についた司会術だけではなさそうです。
1987年、31歳のさんまさんと萩本欽一さんが共演した番組は、後年「直接対決」「下克上」として語られるほど、お笑い界の世代交代を象徴する出来事になりました。
もちろん、メディアが「対決」と演出したから7種、という意味ではありません。
重要なのは、その後も長期間にわたって、さんまさんの芸が他の強い芸人との掛け合いでさらに熱を持つことです。
たけしさんとの関係を長年見てきた制作側からも、互いに「負けへんぞ」という血なまぐさいほどの芸人としての競争心があったと語られています。
7種の「張り合う」は、必ずしも相手を嫌っているから起きるものではありません。むしろ、張り合った相手と強い関係が生まれるところまで含めて7種的です。
さんまさんとたけしさんの関係は、その意味でも非常に興味深い材料です。
3種ではないのか|明るさだけなら非常に強い候補
もちろん、3種候補を消すことはできません。
さんまさんには3種的に見える材料が非常に多くあります。
- その場を一瞬で明るくする。
- 人の感情を素早く拾う。
- 反応速度が速い。
- 笑顔と笑い声で場全体の気分を変える。
- 年齢を重ねても若々しい印象が残る。
名越式の3種は「花」があり、場を明るくし、感情が動くことで生命力が立ち上がるタイプとして説明されます。
表面だけを見れば、さんまさんを3種と考えたくなるのは自然です。
それでも3種を主軸から下げた理由
3種の公式テキストを読み直すと、明るさだけではなく、もっと重要な特徴があります。
3種は気分が変わりやすく、同じ緊張や責任を長く維持することを苦手としやすい。名越氏は、テレビタレントに3種は多い一方、メインMCはあまり多くなく、5種や7種が実質的に番組を進めることが多いとも説明しています。
さんまさんは、ここがかなり違います。
1970年代に入門し、1980年代から現在まで、長期間にわたって冠番組の中心で責任を引き受け続けています。
場を明るくするだけでなく、自分自身が「点取り屋」として笑いを取りながら、番組全体を背負う。
しかも、それを数年ではなく数十年続けています。
この持続性と責任の取り方まで含めると、3種の明るさを主軸とするより、7種が芸人として張り合い続けた結果として明るい芸風が完成したと考える方が、全体の説明力は高いと判断しました。
「衰えていく姿を見せる」|7種説で非常に重い材料
今回の再鑑別で、かなり重く見たエピソードがあります。
さんまさんは50代の頃、60歳で芸能界を引退することを考えていました。
ところが爆笑問題・太田光さんから、人気のまま格好よく辞めるのではなく、落ちていくところを後輩に見せてほしいという趣旨で引き留められ、考えを変えています。
70歳を迎えた後も、さんまさん自身がこの出来事を振り返り、「落ちていく俺を見せる」という約束を語っています。
これは、名越式7種の説明と非常に強く重なります。
7種は、周囲からどう見えるかを意識し、仲間を裏切るような「かっこ悪い逃げ方」を嫌う。名越氏は、崩れかけた神輿でも、7種と8種は最後まで踏ん張るという比喩を使っています。
もし5種的合理性を中心に置くなら、衰えが見えた時点で舞台を降りたり、新しい勝ち筋へ移ったりする方が自然です。
しかしさんまさんは、衰える姿まで観客と後輩に見せることを、新たな芸人としての役割に変えて残った。
この判断は、「得だから続ける」というより、芸人としての意地・観客・後輩との関係で説明する方がしっくりきます。
テレビに残ることも、9種の美学を足さなくてよい
旧記事では、テレビへのこだわりや芸の流儀を9種的な美学として扱っていました。
しかし今回、9種を追加する必要はないと考えます。
さんまさんがテレビという土俵に強い思いを持つことは事実ですが、それは一つの対象へ閉じて集注する9種だけでなく、「自分が長く戦ってきた舞台から逃げない」「観客のいる場所で芸人として勝負し続ける」という7種の論理でも十分説明できます。
長年の経験から生まれたプロとしての流儀を、別の体癖の証拠として足す必要はありません。
後輩を巻き込む力も、10種を足さずに説明できる
さんまさんには、若手や素人まで会話へ入れ、場全体を動かす力があります。
旧記事ではここを10種的な包容力としていました。
しかし、これもまず7種の「親分肌」と、50年以上磨かれたMC技術で説明できます。
実際、後輩との食事では、自分が先に店へ入ると若手が自由に盛り上がれなくなるため、全員が入店するまで車で待ち、わざと後から入るというエピソードもあります。
これは人への配慮ですが、「包容力があるから10種」とは限りません。
7種にも、仲間・弟子・子分を世話する親分肌があります。
したがって、現時点では10種を別に足さなくても人物像は崩れません。
秘密を守る・悲しみを見せない|8種や9種を足さない
旧記事では、秘密を守ることを8種、深い悲しみを内側へしまうことを9種として考察していました。
ここも今回整理します。
秘密を守ること、個人的な悲しみを仕事へ持ち込まないことは、それだけでは体癖の証拠になりません。
長い芸能生活の中で身につけた職業倫理でも説明できますし、7種の「観客の前で格好悪い姿を見せたくない」「舞台では芸人として立つ」という意地でも説明可能です。
別の体癖を足す前に、主軸候補の7種と後天的なプロ意識でどこまで説明できるかを見る方が、今回の鑑別方針に合っています。
反証|身体は教科書的な7種そのものではない
ここまで7種説に有利な材料を並べましたが、反証もはっきり残します。
最大の反証は身体です。
名越式の7種は、胴体がしっかりして、声が太く、目鼻立ちが強く、上半身にねじれが出るタイプとして説明されます。
さんまさんは声と顔の表現は7種を疑わせますが、公式プロフィールでは172cm・61kg。若い頃から現在まで、全体としてかなり細身です。
また、公開映像では衣装・カメラ位置・演技動作が混ざるため、「上半身のねじれ」を確実な診断材料として取ることもできません。
そのため、7種の確度を「高」とまではしません。
一方で3種も、明るさ・若々しさ・瞬発的な反応という面ではかなり強く残ります。
直接対面し、立位・歩行・重心・肩の左右差・身体のねじれを確認できれば、この7種と3種の優先順位が変わる可能性はあります。
今回の再鑑別|「3・5・7・8・9・10」から「7主軸、3第二候補」へ
| 観察材料 | 旧記事の見方 | 今回の見方 |
|---|---|---|
| 圧倒的な明るさ | 3種 | 3種の有力材料。ただし主軸決定打にはしない |
| トークの速さ | 5種 | 長年のMC技術でも説明可能 |
| 笑いで負けない | 7種 | 長期的一貫性があり、主軸候補で重視 |
| テレビへのこだわり | 9種 | 7種の「戦ってきた舞台から逃げない」でまず説明 |
| 秘密を守る・耐える | 8種・9種 | 職業倫理+7種の美学でまず説明 |
| 全員を場へ入れる | 10種 | 7種の親分肌+MC技能でまず説明 |
| 衰えても舞台に残る | 複数体癖 | 観客と後輩を意識する7種仮説の強い材料 |
まとめ|さんまさんは「明るい人」より「観客の前で張り合い続ける人」と見る
今回の再鑑別では、明石家さんまさんの主軸候補を7種体癖としました。
理由は、声が大きいからだけでも、勝負好きに見えるからだけでもありません。
若い頃から現在まで、相手がいるほど会話が活性化すること。
観客の前で自分も「点取り屋」として笑いを取り続けること。
強い相手との掛け合いで、さらに芸が熱を持つこと。
そして、人気のまま格好よく降りるのではなく、「衰えていくところまで見せる」という役割を引き受けて舞台に残ったこと。
これらを一つの長い行動パターンとして見ると、7種の「張り合う」「観客を必要とする」「崩れる神輿からも簡単には逃げない」という感受性が、かなり強く重なります。
一方、3種の明るさ・花・瞬発力は第二候補として残します。身体が典型的な7種像に完全には一致しないため、断定はしません。
ただし、旧記事のように、速いから5種、秘密を守るから8種、こだわるから9種、人を巻き込むから10種と追加する必要はないと考えました。
まず7種という一つの仮説で人物全体を見る。そこで説明できない一貫した身体・感受性が残った場合にだけ、次の候補や複合を検討する。
その方が、さんまさんを「特徴の寄せ集め」ではなく、一人の身体と感受性を持つ人物として読むことができます。
参考にした資料
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.3 3種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.5 7種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.13 診断力を高める――著名人の体癖診断』
- 吉本興業「明石家さんま プロフィール」
- ORICON NEWS「明石家さんま、23年ぶりに『幸せって 何だっけ♪』」掲載の1986年当時の写真
- ORICON NEWS「好きな司会者ランキング」および芸能界引退に関する記事
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