宮崎駿の体癖は9種?|若い頃からの身体・外見・制作姿勢で考察
宮崎駿さんの体癖について、若い頃から現在までの外見・身体・声・動作を起点に改めて考察しました。
現時点では、主軸候補は9種体癖と考えます。確度は「中~やや高」です。
以前の記事では、9種的な作り込みに1種的な思想、7種的な怒り、6種的な夢想を重ねていました。今回はその足し算をやめ、まず身体から候補を絞り、その後に制作姿勢や発言で検証します。
体癖の基礎を先に知りたい方へ体癖とは何か、体型・感受性・雰囲気からの見方、1~10種の全体像、科学的根拠との関係は「体癖を知る」にまとめています。
体癖は医学的・心理学的な診断ではありません。本記事も、宮崎駿さん本人を直接観察したものではなく、公開されている写真・映像・発言等から考える仮説です。
著名人の場合、加齢、体重変化、職業上の姿勢や動作、撮影条件などでも見え方は変わります。そのため、一枚の写真や「凝り性」「怒りっぽい」といった性格的特徴だけで判断せず、年代をまたいで残る身体的傾向を優先します。
- まず結論|主軸候補は9種、確度は中~やや高
- 先行する鑑別はあるか|名越先生本人・弟子筋の明示的診断は確認できず
- 若い頃から身体を見る|もともと小柄で、極端に大きく広がる体ではない
- 奇数系か偶数系か|身体と声は奇数系を先に疑う
- 上下型1・2種|1種は思想ではなく身体から一度下げる
- 左右型3・4種|丸みや左右への傾きが主所見ではない
- 前後型5・6種|作品の「飛翔感」から6種を判定しない
- ねじれ型7・8種|怒りや厳しさだけなら7種にはしない
- 開閉型9・10種|身体から最も残るのが9種
- 身体一次鑑別|10種から消去すると9種が最有力
- 「描くこと」が仕事|身体仮説のあとで見ると9種性がかなり強い
- 長時間の集注|合理性より「自分でやる」が優先される
- 引退後も描き続ける|「作品を作る肩書き」より、描くこと自体が止まらない
- 7種ではないのか|現場での怒りより、身体のねじれを優先する
- 1種ではないのか|文明批評が強くても、主軸は思想の体系化とは限らない
- 6種ではないのか|ファンタジー作品と本人の体癖を分ける
- 反証|9種にしては組織を率い、社会へ作品を出し続けている
- まとめ|宮崎駿さんは9種が主軸候補。作品ではなく身体から見ても残る
- 参考資料
まず結論|主軸候補は9種、確度は中~やや高
| 主軸候補 | 9種体癖 |
|---|---|
| 確度 | 中~やや高 |
| 第二候補 | 現時点では置かない |
| 奇数/偶数 | 奇数系寄りと見る |
| 身体面で9種を残す理由 | 若い頃から比較的小柄で締まった体格、全身が大きく開くより中心へまとまる印象、顔のパーツが中央へ集まって見えること、声に弱さより芯があること |
| 比較候補 | 7種・1種・6種。ただし身体所見からは9種より優先しにくい |
| 最大の留保 | 骨盤の閉じ、太ももと下腿の比率、尻の付き方など9種の重要所見を公開資料だけでは十分確認できない |
| 複合の必要性 | 現時点では積極的に採らない |
今回の結論は、「作品を細かく作るから9種」というものではありません。
まず身体から9種が最も残り、その後に制作姿勢が同じ方向を向いているかを確認した結果です。
先行する鑑別はあるか|名越先生本人・弟子筋の明示的診断は確認できず
最初に、名越先生本人が宮崎駿さんを何種と見ているのかを確認しました。
名越先生は宮崎作品や創作について公に論じていますが、今回確認できた公開範囲では、宮崎さん本人を「○種」と明示した鑑別は確認できませんでした。
また、名越先生に師事して体癖講座を行っている方の公開記事についても確認しましたが、宮崎さん本人の体癖を明示したものは確認できませんでした。
外部には宮崎さんを9種やねじれ型と見る見解もありますが、名越先生本人や弟子筋によるものではないため、本記事では補助的な参考にとどめます。
若い頃から身体を見る|もともと小柄で、極端に大きく広がる体ではない
宮崎さんは身長164cm前後とされます。
2013年の引退会見では、本人が「50年前にアニメーターになったときは57kgだった」と話しています。その後、結婚後に60kgを超え、一時は70kgを超えたものの、2013年時点では63.2kgまで戻っていました。
つまり、現在や中年期の姿だけでなく、20代の仕事開始時点から小柄~中肉の範囲で推移してきた人物です。
1980年代のインタビュー映像、2008~2009年の写真、2013年の会見、さらに晩年の映像まで見比べても、身体全体が外へ大きく開く10種的な大作りや、5種の逆三角形のスポーツマン型は前面に出ません。
むしろ、体重が増えた時期を含めても、身体が中心へまとまり、実寸以上に大きく見せない印象が比較的持続しています。
奇数系か偶数系か|身体と声は奇数系を先に疑う
次に、奇数系か偶数系かを大きく見ます。
宮崎さんは小柄ですが、2種や6種のように身体の力が抜け、声も柔らかく後ろへ引く印象ではありません。
インタビューや会見では、声そのものは極端な大声ではないものの、語尾に芯があり、言葉をかなり強く押し出します。
表情もぼんやり柔らかく溶けるより、眉・目・口元に緊張が集まりやすい。
そのため、偶数系より奇数系を先に残す方が自然だと考えます。
上下型1・2種|1種は思想ではなく身体から一度下げる
旧記事では、宮崎さんの文明批評や思想性を1種的と見ていました。
しかし今回は、思想内容より先に身体を見ます。
1種では、縦方向に伸びる骨太な身体、長く太い首、上半身の充実感が手掛かりになります。
宮崎さんの身体は、縦に長い「太い幹」という印象が第一ではありません。身長も小柄で、首の長さや上下方向の伸びを主所見にしにくい。
2種についても、細い首、なで肩、力の抜けた身体、小さく囁くような声とは少し違います。
したがって、思想が強いから1種とはせず、上下型は身体一次鑑別では主候補から下げます。
左右型3・4種|丸みや左右への傾きが主所見ではない
3種では、身体の丸み、自然な左右への傾き、肩の高さの差などが手掛かりになります。
4種では、細身で直線的な背中、脚の細さ、左右方向へ張る肩などを見ます。
宮崎さんは時期によって体重が増えていますが、3種的な柔らかい丸さが体型の中心には見えません。
また、4種の静かで薄い身体の線を決め手にできるほどでもありません。
左右への荷重や肩の高さの差も、公開資料から一貫した主所見としては取りにくいため、左右型は下げます。
前後型5・6種|作品の「飛翔感」から6種を判定しない
宮崎作品には、空、風、飛行機、異界、夢、少女など、6種を連想させるモチーフが数多くあります。
しかし、作品テーマは本人の身体所見ではありません。
6種なら、かかと重心、肩が前へ入る猫背、薄い骨盤、細長い脚、顎が前へ出る身体などを合わせて確認したいところです。
宮崎さんは高齢期には背中が丸く見える場面がありますが、これは加齢や長年の作画姿勢の影響も大きく、若年期からの6種所見として扱うのは危険です。
5種も、前重心・厚い胸板・逆三角形・スポーツマン的な身体を主所見にはできません。
したがって、前後型は主候補から下げます。
ねじれ型7・8種|怒りや厳しさだけなら7種にはしない
宮崎さんは制作現場で厳しく、強い言葉を使うことでも知られています。
旧記事では、この部分を7種的な怒りとして扱っていました。
しかし、7種ならまず、四角くしっかりした胴体、太く大きな声、日常動作に繰り返し現れる上半身のねじれを確認したいところです。
2008~2009年の写真では目力や眉の強さはありますが、胴体そのものが7種の典型として太く四角いとは言いにくい。
インタビュー映像でも、強い発言は見られる一方、「常時上半身をねじる人」とまで公開資料から判断するのは難しいです。
8種についても、丸い重量感や下半身ねじれを主所見にできません。
したがって、怒り・厳しさ・妥協しなさをそのままねじれ型へ変換することはしません。
開閉型9・10種|身体から最も残るのが9種
開閉型では、9種と10種の身体は対照的です。
10種は、骨盤が開く方向、大作りな身体と顔、外側へ広がる存在感が手掛かりになります。
宮崎さんは、一時70kgを超えた時期があっても、全体に「開いて大きく見える」タイプとは言いにくい。
一方、9種では、骨盤が閉じる方向、身体が中心へ縮むこと、実寸より小さく見えること、顔のパーツが中央へ寄ることなどが手掛かりになります。
宮崎さんは164cm前後と小柄で、若い頃から比較的締まった体格です。
2008~2009年の顔写真を見ると、太い眉、目、鼻、口といったパーツが顔の中央へまとまる印象があり、顔全体も横へ散るより中心の密度が高く見えます。
身体についても、肩や胴を大きく広げて見せるというより、全体がコンパクトに収まります。
骨盤や脚の比率を直接確認できないという限界はありますが、消去法では9種の「縮む」方向が最も残りやすいと考えます。
身体一次鑑別|10種から消去すると9種が最有力
| 体癖 | 身体から見た宮崎さん | 一次判定 |
|---|---|---|
| 1種 | 思想性は強いが、縦長・長く太い首を身体の主所見にしにくい | 下げる |
| 2種 | 小柄さはあるが、力の抜けた細い首・囁く声とは違う | 下げる |
| 3種 | 丸み・左右への傾きが主所見ではない | 下げる |
| 4種 | 細い直線・弱い声を決め手にできない | 下げる |
| 5種 | 前重心・逆三角形・スポーツマン型が弱い | 下げる |
| 6種 | 晩年の猫背は加齢・職業姿勢の影響も大きく、若年期からの決め手に欠ける | 下げる |
| 7種 | 目力・強い声は一部合うが、四角い胴体・常時ねじれが弱い | 比較候補から後退 |
| 8種 | 丸い重量感・下半身ねじれが主所見ではない | 下げる |
| 9種 | 小柄で締まった体格、中心へまとまる身体・顔貌が比較的整合 | 最有力 |
| 10種 | 大作り・外へ開く身体とは離れる | 下げる |
ここまででは、作品の作り込みや文明批評などはほとんど使っていません。
身体から9種が最も残ったところで、ここから制作姿勢を検証します。
「描くこと」が仕事|身体仮説のあとで見ると9種性がかなり強い
宮崎さんは2013年の引退会見で、打ち合わせや指示を出すことではなく、机に向かって自分で描くことが仕事だという趣旨を明確に語っています。
若い頃には1日12~14時間机へ向かうこともあり、高齢になって7時間が限界になっても、自分で鉛筆を動かす時間を仕事の中心に置いていました。
さらに、他人へ任せればよいという考えについても、それができるなら以前からやっている、という趣旨で否定しています。
この姿勢は、身体から9種を残した後に見ると非常に重要です。
単なる「責任感が強い監督」ではなく、自分の手で対象に入り、自分の納得できる形まで持っていくこと自体が仕事になっています。
長時間の集注|合理性より「自分でやる」が優先される
宮崎さんの仕事ぶりには、効率だけでは説明しにくい部分があります。
作品制作では、自分で大量の絵コンテやレイアウトを描き、必要なら他人の仕事へ手を入れる。
若い頃は食事すら面倒になるほど絵へ没頭したという記録も残っています。
年齢を重ね、身体的に長時間作業が難しくなっても、「監督として指示だけする」という方向には簡単に移りませんでした。
この効率より、自分の手で納得できるところまで入る方向は、9種仮説をかなり強く補強します。
引退後も描き続ける|「作品を作る肩書き」より、描くこと自体が止まらない
2013年に長編映画監督からの引退を表明した後も、宮崎さんは創作を完全にはやめませんでした。
短編CG作品に取り組み、その後『君たちはどう生きるか』で長編へ復帰しました。
さらに『君たちはどう生きるか』の作画が終わる前後から、ジブリパーク向けの新たな絵を描き始め、数年にわたって制作を続けていたことも明らかになっています。
これは「監督という地位に執着した」と見るより、描く対象があると再びそこへ入っていくと見る方が自然です。
9種を身体から疑った後でこの長期パターンを見ると、人物像がかなり一本につながります。
7種ではないのか|現場での怒りより、身体のねじれを優先する
宮崎さんを7種と見たくなる材料は多くあります。
スタッフへの厳しい言葉、妥協しない姿勢、他の作家への強い批評などです。
しかし、「怒る」「譲らない」「喧嘩する」は7種専用の特徴ではありません。
7種なら、日常の細かな動作にまで上半身のねじれが入り、胴体に四角い力強さがあり、張り合うことそのものが身体から出ることを確認したいところです。
宮崎さんでは、公開資料からそこまで一貫した7種の身体を確認できません。
むしろ怒りの多くは、自分が納得できないものを作品へ入れたくないという9種的な集注の表面化としても説明できます。
そのため、7種を別体癖として追加する必要は現時点ではないと考えます。
1種ではないのか|文明批評が強くても、主軸は思想の体系化とは限らない
宮崎さんは文明、戦争、自然、人間、労働などについて強い言葉を持っています。
そのため1種を疑うのは自然です。
ただ、本人の発言を長く追うと、整然と一つの思想体系を構築して他者へ教えるというより、作品を作る過程で矛盾を抱えたまま何度も考え直しています。
身体面でも1種を主軸とする決め手が弱いため、今回は「思想を語る=1種」という対応づけをしません。
強い思考力や文明批評は、長年作品を作り続けた結果として発達した言語化能力でも説明できます。
6種ではないのか|ファンタジー作品と本人の体癖を分ける
空を飛ぶ場面、異界、風、少女、森、精霊。
宮崎作品だけを見れば、6種的な夢想やロマンを連想しやすいです。
しかし、それは作品の表現です。
本人の身体・声・仕事の仕方を見ると、現実から夢へ退くというより、夢のような世界を成立させるために現実の線・動き・生活・機械を徹底して描き込みます。
したがって、作品が幻想的だから本人も6種、という見方は採りません。
反証|9種にしては組織を率い、社会へ作品を出し続けている
9種主軸にも反証があります。
宮崎さんは、個人で絵だけを描いてきた人ではありません。
大規模なアニメーション制作を率い、何十年もスタッフと働き、長編映画を社会へ送り出してきました。
9種を「社会や組織に適応できない人」と単純化するなら、宮崎さんはかなり大きな反例になります。
ただし、実際の制作ではプロデューサーや制作スタッフが社会的・経営的な調整を担い、宮崎さん自身は作品内部へ深く入る役割を取り続けています。
したがって、長期的な組織活動は9種説への反証ではありますが、それだけで9種を否定する決め手にはしません。
まとめ|宮崎駿さんは9種が主軸候補。作品ではなく身体から見ても残る
宮崎駿さんの体癖は、現時点では9種を主軸候補と考えます。
以前の記事と結論自体は同じですが、理由は大きく変えました。
作品を細かく作るから9種なのではありません。
若い頃からの小柄で締まった身体、中心へまとまる顔貌、奇数系らしい声と緊張感を先に見たうえで、10種から消去すると9種が最も残ります。
その後で制作姿勢を見ると、長時間自分で描くこと、他人へ簡単に任せないこと、効率より自分の手で納得できるところまで入り込むこと、引退後も対象を見つければ再び描き始めることが、同じ方向を補強します。
1種的に見える思想性、7種的に見える怒り、6種的に見える作品世界はあります。
しかし、それぞれを別体癖として足すより、まず9種一つでどこまで説明できるかを見る方が無理が少ないと考えます。
したがって今回は、9種主軸候補・確度中~やや高。第二候補は置かず、複合も現時点では不要という結論です。
参考資料
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.1 体癖の基本』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.2 9種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.4 5種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.5 7種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.7 6種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.9 10種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.11 1種体癖』
- 名越康文『名越式性格分類ゼミ公式テキスト Vol.13 診断力を高める――著名人の体癖診断』
- 名越康文先生公式サイト「体癖論関係のバックナンバー一覧」
- 「体癖はじめの一歩」(名越康文先生の弟子による体癖講座・解説)
- 「昔の宮崎駿監督インタビュー(1989年5月5日)」(若年期の外見・声・話し方の確認)
- Wikimedia Commons「Hayao Miyazaki.jpg」(2008年の顔貌確認)
- Wikimedia Commons「HayaoMiyazakiCCJuly09.jpg」(2009年の上半身・顔貌確認)
- シネマトゥデイ「宮崎駿監督引退会見 一問一答」(体重推移・作業時間・自ら描く仕事観)
- マイナビニュース「宮崎駿監督引退会見・一問一答」(長時間の作画・制作方法の確認)
- MANTANWEB「宮崎駿監督 引退会見」(2013年の声・姿勢・動作の確認)
- nippon.com「鈴木敏夫プロデューサーに聞く“現在進行形”の宮崎駿監督とスタジオジブリ」(引退後の制作活動)
- TST entertainment「宮﨑駿のパノラマボックス メディア取材会」(2022年以降も続く描画制作の確認)
- 「宮崎駿インタビュー 映画がいつも希望を語らなければいけないなんて思わない」(1997年インタビュー)
著名人の体癖考察へ著名人の身体・言動・雰囲気を手がかりに、体癖の見方を深める考察記事をまとめています。著名人の体癖考察一覧へ
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